愛しき墓標(マイ相)「悪には華が~」本編後おまけ

hrakマイ相

 

 

 

 

モーテルの部屋、ベッドの上に転がる空のシリンジ。明るかった昼間の太陽はいつの間にか気だるい夕日に変わっていた。

「仕方ない。これが結論だ」

相澤はそう言い切ると、ベッドから体を起こし、まだ呆然としているマイクのボトムスに手をかけた。そのうなじでは痣がざらついた赤紫の表面を色濃く見せている。

「お前の割り切りの早さには相変わらず脱帽するぜ…」
「わめいても仕方ないだろ。結果は変えようがないんだ」

タイトな革のボトムスを寛げると明るい色の陰毛が覗き、下着をめくればすぐに猛ったペニスが形を露わにする。相澤は芯を持ったそれを手で扱き始めると、空いた片手でくたびれた自分のヒーロースーツのファスナーを下ろし、少し骨ばった色素の薄い身をさらす。目の前の器用なストリップに表情を取り戻し、口元に笑みを浮かべたマイクの、ヒュウ、という口笛。

「消太が自然体でそんなことするようになったの…ちょっとクる」

恍惚と罪悪感が入り交じった表情のマイクを相澤はジロリと睨む。

「誰のせいだ」
「俺…」

マイクは眉を下げる。相澤の体がこうして官能を求めるようになったのも、βだった肉体がΩに変容したのも、直接手を下したのはマイクだ。たとえ、死柄木の手から守るためであったとしても。性にうとかった相澤は、マイクの隠れ家に監禁されていたあの数日間で一生分の淫蕩を経験した。

相澤はそうした日々の仕返しのようにマイクのペニスに唇を寄せ、敏感な亀頭を吸いつく。そこから喉奥までくわえ込み、ぢゅぷ…、と音を立てながらピストンを始める。は…、とマイクが切羽詰まった甘い吐息を漏らし、相澤の髪をゆるく掴んだ。もうガチガチだったペニスを手で扱かれた挙句、口で苛められては堪らないという反応。ねっとりと愛撫を繰り返すと、相澤の舌先になまあたたかな精液が溢れる。それを亀頭の溝に舌を這わせ、丁寧に舐めとって躊躇なく飲み込む。マイクが呆然と相澤を見下ろす静寂の中で、淫らな嚥下の音がやけにおおきく響いた。ヒートを発したΩのペニスは一度の射精くらいで萎えることはなく、マイクのペニスはまだ硬さを保っていた。
だがあっさりと相澤は口を離した。
「何? もう…、ッア」
もうおしまい? と尋ねかけたマイクのペニスに相澤が下着を元の通りかぶせ、その上から吸い上げた。
「ンンっ、布の上からは…よせって、ぁ」
マイクの言葉を無視し、相澤は張り出したエラの形を舌でなぞり、先端をぢゅうと吸い上げる。薄い布はすぐに唾液で濡れた。ぁ…とマイクは甘い溜息を漏らす。一枚布を隔てた分刺激はよわいが、濡れた布で先端を摩擦される感触のもどかしさがたまらないのだ。淡白だった相澤がこんな性技をこなすようになったのは、やはりマイクのせいに他ならない。マイクの脳裏で、ヒートに溺れうずくまる相澤のペニスをボトムスの上からブーツで踏み、甘く苛めた過去の光景がちらついた。
「は…ぁ、…降参…な、挿れさせて」
震えるマイクの声に、相澤は最後に布の上からペニスをキツくもうひと吸いし、離れる。
「エロい顔…」
相澤の鼻筋の整った貞淑な顔つきが、唾液と先走りで濡れた唇によって淫靡さを帯びる。マイクの感嘆に相澤は答えない。それよりも続きをしたいのだ。相澤の指がマイクの下着に手をかけると、伸びきった布地からペニスが再び弾んで勢いよく頭をもたげた。

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