ハメ撮りッ!!!!!!!!

hrakマイ相

 

 

 

2.『本日も据え膳』

 

ゴスン、という鈍い音。廊下へ向かえれば案の定の光景があった。

「だーァから言ったろ、ったく」

廊下で尻餅をついてる消太に肩を貸して寝室に向かう。酔っ払って風呂に入るなんてバカのやることだ。期末試験後の打ち上げで強くもねぇのに校長にしこたま日本酒を飲まされた消太は家に着くと同時に「風呂入る…」と呟いてふらふらと浴室に向かった。大事な捕縛武器を廊下にばさっと落とし、やめとけと止める俺を振り切って。

結果、シャワーは浴びれたはいいが出た瞬間に目を回し、廊下の壁に頭をぶつけた。合理主義の先生が聞いて呆れるぜ…。

「ホラ水」

コップに入れた水を差し出すと、大人しくベッドに転がっていた消太は起き上がって喉を鳴らして飲んだ。腰にタオル一枚巻いただけの姿。体中に回った酒でほんのり赤く染まってる肌はいやでも目が引く。それを見越したように濡れた前髪の隙間で黒目がちろりとこちらを向いた。

「ひざし」
「ダメ」
「……まだなんにも言ってねーだろ」

顔にヤりたいって書いてある。普段の冷静さはどこやったんだか、憮然とした様子で唇を突き出して見上げてくる消太の表情はちょっとガキみたい。そりゃ俺は消太のこと深ァーく愛してるし、いつもはしたなく欲情はするが、今日はちょっと深酒が過ぎる。安心して抱けるラインを超えてる。

「そんな状態で揺さぶられたらゲロ吐くだろ? わがまま言うんじゃないの」
「もう風呂場で全部吐いた。問題ない」

妙にきりっとした顔で返される。クレイジー。風呂場で自分の口に指突っ込んでる消太の姿が思い浮かぶ。が、俺の呆れ顔なんか知らねぇとばかりに消太がベッドに引きこもうとする。オイオイと思うが腰に巻いたタオルが持ち上がってるのを見せられるとね……挿入はなしにしろ、溜まったもんを発散するのには付き合ってやらなきゃなって気になる。
俺がため息をついてジャケットを脱ぎ捨てると、消太は満足そうな目をしてボトムスのチャックを勝手に下ろした。

「ん、ったく消太…」

人のモンを勝手に下着から引っ張り出し、躊躇なく口に含む。風呂入ってないのに、と気にする俺に対し、んなこと別に気にしやしねー、って顔。だけどそれが好きなのバレてっからな消太くん。スン、と一日蒸れた匂いを吸い込む音が聞こえる。口の中のじわっとくる熱さ。涎が幹に垂れちまうほど唾液の量が多くて、吸い付く熱心さも違う。

「おいしい?」

変な話、ごちそうをサーブしたシェフのような気持ちになって尋ねてみる。案の定消太は聞こえてないフリだ。まぁいいや、bon appeti..
実際消太のフェラはメチャクチャ巧い。裏筋を舐め上げて、鈴口で舌先を遊ばせて、深く咥え込んで遅く、早くストローク。コクリと俺の先走りを飲み込む小さな音。戦闘での集中力を垣間見れる位無心で、夢中でやってるけど、今日はいつも以上に貪欲。こっちまであてられて乾いた唇を舐め上げるほど。
その訳を…つまり泥酔状態でも大人しく寝ずに、消太がこうしてガッツいてくる訳を俺も気づいてないわけじゃない。

「お前に火ィ点けるなんてさすが特待の2人だな」

唇から伝った唾液で湿り始めている顎髭を、猫に対してやるように指先で撫で繰り回しながら。
図星を突かれたせいか、俺を咥え込んで動いていた頭が一瞬止まる。ちょっと慌てたそぶりで、口が離れる。

「別に。ただヤりたいだけだ」

答えた消太は口の横にぺとりと密着するちんこを置いたまま(そんなに離れたくねーの?)。何でもない表情をつくって答えたつもりだろうが、なんでもないフリをするには無理がある姿勢です。

「中途半端に抑えたからウズいてるくせに」

先生も大変だねと笑ってやれば、目の前で眉が面白くなさそうにきゅっと寄った。
期末試験で俺たちのミッションは当然、成長に必要な試練を与えることで、生徒をぶちのめすことじゃない。そういう意味で今日の消太の立ち回りはパーフェクトだった。けどそれだけじゃない本能があるのを俺は知ってる。消太は結構な手合いと会敵した日、興奮が収まらずひどく抱かれたがる。今日もそれと一緒。特待二人はまだまだ未熟だが、それだけこいつの腹の奥に潜んでいる本能を引きずり出すくらい光るモンがあったのだ。

「嫉妬しちまうね…」

そう言ってくしゃりと頭を撫でると、鼻と頬の間に俺のアツい幹を乗せたまま、ぬらぬら光る亀頭のすぐ向こうで、目がだるそうにまばたきした。部の悪い問答に答えるのがめんどくせぇ、早くヤりたい…、って顔だ。
あーあ駄目だ、ニヤついちまう。そのけだるそうな表情をもっと俺で汚したくなって、亀頭をおさえて頬に先っぽをこすりつける。カウパーで引かれる透明なやらしい線。それから物欲しげな唇にぐいと押し付ければ、従順に先端が吸い込まれていく。ちゅぷ、じゅぷ。再開された口淫の音。ふにゃりと歪んだ消太の薄い唇のエロさに俺が見入っていると、目があう。瞬間、敏感な亀頭に走る歯の感触に俺は慄く。ほんの甘噛みだけど、男の背筋をぞっとさせる行為だ。さっき消太の内心を弄ったことへの意趣返し。あるいは、ジロジロ見てんなよ、の意。

「…怒った? 怒っても消太はこのあと俺のちんぽに蕩けちゃう訳だけど」
「逆だろ。俺がお前を足腰立たないようにしてやるよ、マイク」

消太が鼻を鳴らし、俺の襟首をつかむとベッドに背を倒した。
…二人でベッドに倒れ込む瞬間、俺は好き。どんなくだらない話をしてても、あるいは小競り合いしてても、二人でベッドに倒れ込むと言葉がどっかに流されて親密な空気に閉じ込められる。
膝を立て少し開かれた消太の足の間に手を伸ばすと、間髪入れずに放たれた一言。確かに覗き込めばキュッと窄まったソコはローションみてーなもので潤んでいた。そうだ洗面台の下に風呂でシたくなった時用のローションがあるもんな、と合点する。消太が酔っ払ってるのに風呂入ったのはとにかくセックスを早くしたいが為だったらしい。けど。

「…ハア~お前ね…全然慣らせてねーって」

指一本入れただけですぐ分かる。ちょっと中がぬるっと濡れてるくらいで差し込めばギチギチだ。

「突っ込めばそのうち慣れるだろ。気にするな」
「バッカ。テメェの括約筋と俺のディックを甘くみないの」
「…。ヒザシノデカイチンポデツイテホシイ…」

不満そうな口で、じゃあこれでどうだと言いたげに吐き出された煽りワード…そういうことを言えば俺が興奮して突っ込むと学習したらしいが、今はそういうフェーズじゃねえ。殺人的な括約筋に俺のチンポが圧死させられるか、お前が痔になるかって話ですよ消太くん。

「ったくもう…ちょっと待ってな」

身を起こした俺に消太の眉が寄って眼力2割増しのブッソウな顔つきになったが、無視して寝室を出る。「40秒」という不満げな声が後ろから聞こえたが、お前は海賊のババアか?
自分の部屋に入って服がギュウ詰めのクローゼットを開け、隅っこに置いていたトレジャーボックス…つまり消太に見つかると丸ごと処分されるのでこっそり隠してある”オモチャ”の宝箱を開く。

「…大人しくいつものセックスするだけじゃ、勿体ねぇよな?」

たまに訪れる消太がヤりたくてたまらない日は千載一遇、据え膳も据え膳の色々できるチャンスでもある。
目に入った俺の作業机の隅、長らく使ってなかったハンディカムを手にとって電源を点けてみる。電池はギリある、メモリも大丈夫。この間までセックスの時にこっそり使ってたアイカメラに比べたら大分時代遅れの品だが性能的には十分。あのコンタクトレンズ型の高性能カメラは無残にもあの日キレた消太の親指と人差し指でパキリと割られちまったので。

そっと寝室に戻ると、入り口に丸めた背を向けた消太が息子を握って扱いていた。気が早い。は、は…、と微かに聞こえる切羽詰まった吐息がエロい。

「酔ってるから前じゃイけないでしょ」
「!」

そっと寝室のドアを閉じながら声をかければ、消太がびくりと肩を揺らして股間から手を離す。気配に気づかないくらい夢中になってたのかよ。さすがに恥ずかしかったのか少し黙りこんでから、…おせぇんだよ、と文句を言った。かーわいい赤い耳で。
消太は相当に酔ってるし、いつもの堪え性もゼロ…これから始めることには好都合だなァと俺は悪役の顔してベッドに乗り上げる。

「…あ? なんだそりゃ…余計なもの持ってくるな」

怪訝そうに呟いた唇に答える代わりに、ちゅ、とキスを落として手の中のものをシーツの上に置く。

「いい機会だからエッチなレッスンでもしようぜ」
「…お前また下らんこと企んでるだろ」
「消太は酔っても記憶がちゃんと残るタイプだもんなー♡」
「質問に答えろ。おい」
「ベッドの上でべらべらお喋りするのは嫌いだろ? Sweet darling」

言うよりやるが易しよ、なんて適当なこと返しながら、自分の部屋から持ってきたアイテムその①ポンプつきのプラスチックボトルーー正面にはパステルカラーでイチゴののったタルトの絵が描いてあるーーを手のひらに数回プッシュした。
粘度のあるうっすらピンクがかった透明な液体が広がり、甘い香りが寝室に広がる。…うん、よくある
安っぽい人工的なイチゴの匂いは好きじゃねーけどこれはベターだ。安物じゃなかったしな実際。

「普通のローションを使え、あるだろそこに」

広がった匂いにうんざりした顔をした消太がベッドサイドに置いてあるいつものローションを目で示す。

「消太、果物の中じゃ好きな方じゃん、イチゴ。しかもただのイチゴの匂いじゃねー、ストロベリータルトの香りよ?」
「どっちでもいい。30のおっさんのケツからそんな甘ったるい匂いがしたら胸クソが悪いだけだろうが」
「Huh?美味そうって思うぜー俺は♡」
「お前の話じゃない、俺がそう思うって話をしてんだバカ」

そりゃそうだ、消太が一番いやがりそうなのを選んできたんだから。うんうん、いい反応だ。海外出張した時に見つけたスイーツのローションシリーズ、他にもチョコミントアイス、マンゴータルトとか色んな匂いがあったけど。

「だいたいそんなヘンな匂いするもん使われたらヤることに集中できないだろ…」
「へェー…」

本当かねぇ、と零しながら、手のひらのジェルを指ですくって、消太の目の前で濡れた人差し指と親指を広げてみせる。ヌロ…と糸を引く、粘性の強さ。いつものローションより粘度が高い。ベッドに寝そべったままの消太の視線はジェルの質感を見せる俺の指先からじっと離れられずにいた。
無防備に投げ出されたままのしなやかな筋肉がついた足…の間に濡れた指をそっと忍ばせる。それこそ熟した果物みたいにピンクに熟れたソコにローションで濡れた指が触れれば、消太の体が微かに揺れた。

「…ちゃんとヨくするから」

ほら。そう囁けば消太はもう何も言えない。コクと俺に気づかれないように小さく唾を飲んで、仕方ねぇなって顔と声色を作る。

「なら早よしろ…」

片膝を立てて足を少し開くと、消太はそっぽを向くように俺に横顔を向けた。見るからに疼いている入り口を濡れた指先で掠め、すぐには挿入せずに消太の腹の上で倒れているペニスに伸ばす。ローションでトロついた手のひらで幹を包むと、芯は持っているが酒のせいでピンと勃ち上がることができない、中途半端な硬度しか保てていないのがよく分かる。男には生殺しみたいで辛いんだよな、これ。

「ッ…、ダメだ…イけねぇ、から…」
「ん、知ってる。さっき扱いてダメだったんだろ?」

以前も消太がホロ酔いでセックスしたとき、前ではなかなかイけなくてグズッてたもんな…あの時の最高の秘蔵映像…はこの間俺のハメ撮りコレクションを見つけてキレた消太によって抹消されちまったけど。
あ…胸がシクシク痛い。消えない胸の痛みってこういうことよ。

雄としての用立てに使わないにしては立派な消太のちんぽを、ストロベリータルトでねっとりとコーティングする。射精することもできず、完全に萎えることもできずに半端な状態で置いておかれる様はかなりエロい。黒い茂みもしっとり濡れてちょっと肌に張り付いてるのがまた、目に毒だ…

「ひざし、」

苛立たしげな声に応えて、散々焦らしたソコにそっと中指を潜り込ませる。ただでさえ窮屈なのに、俺の指に吸い付いてくる粘膜。よく人から長いとかきれいとか誉められる俺の指、その中でも一番長い中指を入り口の浅いところから奥深くまで滑らせて、往復して…人差し指も差し入れて、押し広げる。窄まりの口が開くと、消太が眉をしかめた。

「…っ、」
「たっぷり潤さねーとさ…」
「あ、待、」

2本の指でくぱっと広げたそこに、片手で持ったボトルのポンプを数回押してローションを直接流し込む。内壁をゆっくりと滑るジェル状の感触に消太が身を震わせた。

「ぁ、ぁ……、クソ……」

数プッシュ分を飲み込んだソコに再度奥まで指を差し入れると、ぷちゅうとやらしい音をたててローションが溢れた。尻の割れ目を伝ってシーツにうすピンク色のジェルが染みを作り、部屋に満ちた甘ったるいストロベリーの匂いが濃くなる。

「もう……も、…いいだろ…はよ…」

語尾を弱々しく掠れさせて呟く消太の声。
ごめんな、俺はお前が焦れれば焦れるほどもっと欲しがらせたくなっちまう。征服欲なのか、好きな子に意地悪したいっていうガキみたいな衝動なのか。とにかく普段の冷静な表情が崩れ、性に対して焦っている消太のカオって俺の腹の底にあるいろんなものを刺激してくる。
催促に答える代わりに俺はその手をとって下に導いた。

「?、何だよ」
「レッスンって言ったろ?消太の慣らし方ぜんぜん足らないし雑だから」
「っ、」

強制的に触れさせられた自分の孔に、消太は自分がこれからさせられることを想像したのか小さく身じろぐ。俺は湧き上がる愉悦を隠し、消太の人差し指に自分の指2本を添えて、濡れたソコへ一緒に挿し込んだ。
指3本を中でグラインドさせると、消太が、は、と切羽詰った息を吐き出して顎を反らせた。俺の指だけじゃなく自分の指まで加わった感覚も妙に感じるようだ。

「自分のナカがこんなにエロいの分かる?」
「ん、や…めろ…、ひ、ァ、」

動揺を見る限り、やっぱり消太は一人で後ろ使ったオナニーをしたことないってことだ。
消太が自分の指を抜こうとするのを許さず、ローションで潤みきった内壁を何度もこすりあげる。ぢゅぷぢゅぷとやァらしい音。

「んで、ここが前立腺な…覚えて」

チンポの裏っかわ、少しだけ膨らんだソコに消太の指を押し付けさせると、生白い腹筋がぴくっと揺れた。

「ほら、擦ると気持ちいい。いつも俺がやってるよな…こうやって、…」
「ゥ、あ、…よ、せ、…っ」

そう言いながら消太は足を閉じない。俺と自分の指をきゅうと締め付けてる。

「指で挟むのもイイよな?」

消太の指を前立腺の中心に置かせたまま、俺が2本の指でそのゆるやかな膨らみを挟んで擦り上げると、びくびくと面白いくらい体が震える。
酔ってるせいで勃起を維持できないのがちょい情けなくて男としては可哀想だけど、今日の後ろの感度はバツグンだな? 消太。

「こうやって気持ちよくしたら段々ほぐれてくるわけ。ローションで入り口濡らすだけじゃ足らねーの。オーケイ?」

これは前にもセックスしてる最中に言ったけど、消太は自分の身の安全に関することは少し雑になる傾向にあるので念押し。
まとめて指3本を抜き去ると、ソコはローションをトロッと零して寂しそうに縮まった。
少し潤んだ目を開けた消太は、甘ったるいジェルのまとわりつく自分の指を忌々しそうに見てから俺を睨む。

「………………。何がしたいんだお前…」
「俺がいない時のための消太くんのオナニーレッスン」
「自慰くらい一人でできる。なめてんのか」
「つってももう前でオナニーしても満足できないんだろ? だからちゃんと一人で後ろでできるようにならねーと」

この間言ってたじゃん、といえば消太が口をつぐむ。
この間というのは、例のハメ撮りがバレた日。あの日消太は俺が忙しいときのズリネタ用に勝手にセックスを盗撮してたことにキレていた。けどそれ以上に、俺がヌいて一応は満足できてしまう一方で、自分は同じことをしても後ろが疼いてくすぶっちまうことに理不尽さを感じていたらしい。

俺は年々感度が上がっていくコイツの体にむしろ浮かれてた位でそんなことには思い至らなくて。ぽろりと消太の口からこぼれたその事実に、驚いたと同時に責任を痛感したわけで。

「責任とるから籍入れよ、って言いたいがこの国の制度はまだコンサバティブだからそれはまァ将来のお楽しみにとっておくとしてさ…とりあえずお互いが忙しくてもお前が健やかに過ごせるようアナニーを教えようと思って」

事実をカミングアウト含めたあの日の痴態(そんな本音を零した消太が可愛かったのでメチャクチャ抱いた)を、もう記憶から強制抹消していたらしい消太が呆然と俺を見た。ちいちゃい黒目がいっそう点に近づいていたが、気にせず続きだ。

「ジャーンそこでこちらをご用意しました、消太くんのアナニー用アイテム②!」

クリアパープルの直径14センチのバイブを眼前に晒すと、消太の点だった黒目がさらに小さくなってほとんど白目になった。

「何だそのふざけたオモチャは…」

柄には間抜けな蝶々のマスコット、棒部分は半透明のシリコンの下にカラフルなビー玉が埋まってるファニーな見た目だ。だけど電源入れると棒部分がグルングルン回転してビー玉の凹凸がナカを刺激するって仕様。

「オモチャっつっても結構な高機能製品だぜ? ほら」

電源を入れてみせるとギュゥゥゥンというモーター音とともに棒部分が回転し始める。先っぽは亀頭をリアルに模してるし、しかも全体は回転だけじゃなくピストンするみたいに上下にグイングインと伸びて縮むからピストンされている感覚を味わえる、セックスに近い快感を得られるスグレモノ。バイブバーのお姉さんおすすめの逸品。

「しかも、光る!!!」

もう一つのスイッチを入れると柄に止まった蝶々がビカビカと光りだす。虫のモチーフはいやだけどこれが面白くて買う決め手になりました、正直。こういう遊び心のあるムダな作りのモン好きなんだよなー。
なんていう俺のロマンはさっぱり理解できないって言いたげに消太は呆れた顔をする。

「…もうツッコむとこが多すぎて面倒くさい」
「突っ込むトコは1箇所でしょ♡」

じゃ、挿れますよー、と採決の針を入れる看護婦さんの口調で自然体を装って尻に近づけると、消太が間近に迫ったバイブを制止せんとぎゅうと握った。クリアパープルのぷにぷにシリコン皮が消太のゴリラ握力で形を変える。

「待て、誰が挿れていいっつった? 男がケツでオナニーなんか覚えてたまるか」

まあそりゃそうだ、ただでさえ後ろでイけないと満足できなくなった自分を恥じてるのに、アナニーを教えられてもすんなり受け入れられるわけがない。ハマっちまったらさらに泥沼にずぶずぶ沈んでいくことになる。そんな消太の心情に納得するが、俺とのセックスを思いながら尻にバイブを突っ込んで喘ぐ消太の姿を想像すると内心舌なめずりが止まらない。

「気持ちは分かるけどさあ、俺これから年後半にかけてクソ忙しくなるし年末なんてほとんど家にいないぜ? 去年もそうだったでしょ。消太が今日みたいにセックスしたくて我慢できなくなったらどうする? つらいだろ」

消太がぐぅと下唇を突き出す。動機はほんの少し不純だが、俺の言葉は単なる口上じゃなく事実だ。メディアの仕事は世間の皆さんが一年の仕事を終えて家でゆっくりしてる年末年始がピーク。それに向けて色んなモンを録りためたり企画を練ったり、さらにいえば年越しイベントだってあるわけで、去年の11月~12月は家に帰った記憶が1、2度しかない。

「それに消太もちょっとだけ気になんない? これ挿れたらどんな感じなのかな~って…ホラ、手のひらで感じるだろ? 芯に埋まったビー玉がボコッとして…これがいくつもナカで回転すんだぜ?」

消太の目が手の中のクリアパープルのペニスに注がれる。

「この亀頭だってエラが張っててカリ高でさあ…ちょっと俺のに似てると思わない? 消太の寂しい夜の最適なバディだと思って選んだんだけどな…」

しゅん…と効果音があってもおかしくないほど殊勝な態度で声を落とせば、少したじろいだ消太の視線がバイブの先っぽをそろりと走るのわかる。言葉はうそじゃない。なぜってもともと俺の息子は控えめにいって世の男子がうらやむ模範的な仕上がりだからだ。

「余計なお世話だ…ったく毎回しょうもないもん買ってきやがって」

そう言いながら俺に甘くて快楽にも弱い消太は渋々といった態で足を開いてくれる。ウンウン気持ちよくなかったら一回で捨てるから、と言いながら、俺は半透明の亀頭をローションのよだれを垂らすソコへ押し付けた。

「ン、……っ、」

外側のシリコン皮が半透明だからちらっと押し広げられたナカのピンクの粘膜が見えてやらしい。十分ならしたソコは俺のに比べれば少し短い玩具を簡単に飲み込んだ。

「変な感じする?」

消太は首を振って、はよ進めろと呟いた。”おかしなオモチャ”で感じる顔は見せたくないらしく枕に横顔を埋めて見えない。スイッチを入れると鈍いモーター音が響き始める。さらにスイッチを上に押し上げると、ギュイインとドリルみたいな音になった。消太の体がくくっと不自然に丸くなり、耳が赤くなる。あ、けっこうイイらしい、というのはそれで手に取るようにわかった。

「っ、ぁ……………っく、ぅ…♡…ぅ、」

指で尻の肉を少し持ち上げて覗いて見れば、淵をピンクに染めて濡れたソコは震えるシリコン玩具をひくひくと食い締めている。見てるだけで馴染みのその肉感が想像できてしまって、俺の頭の中までピンクになってくる。はぁ挿れてぇ…、って思うけどあと少しの我慢。

「ひ、ざし、抜けっ」
「イったら抜いてやるから…レッスンって言ったろ? ちょっとはこれに慣れてもらわねーとサ」

枕の中から、ぅ…、っふ、とくぐもった喘ぎが聞こえる。

「おーい…酸欠になっちまうよ?」

枕を取り上げようとすると、消太の両手がカバーを掴んで離すまいと抵抗する。…まぁいいけど。男の矜持ってやつだろうが、枕抱きしめて顔埋めて喘いでる姿は30のオトコとは思えない可愛さだ。背を丸め、片手でまくらをぎゅうと掴んで震える様子はかなり感じている。

「は……ッ…♡♡………っん…ぅ、~~、………ぁ、ぁ♡………」
「うん、体の力抜いて…俺のことはいないと思ってくれていいから、素直に気持ちよくなることだけ考えて…」
「は、うぁ♡ ~~~~~~っあ♡ っく…っ…ぅ、う♡ っぃ、ざし、イ…く…!」

切羽詰った声。びくんと消太の体が揺れ、枕を引きちぎらんばかりにその手にぐっと力が篭ったのがわかった。消太の、柔軟性を損なわずに上手に鍛えられた筋肉が緊張で収縮し、それからくたりと全身が弛緩する。日に焼けない肌は汗が浮いてしっとりとしていていやらしさを増していた。

「コングラッチュレイション。消太くん俺のがほしいって言ってもオモチャで簡単にイッちまうのね…」

なんて自分でやっておきながら冗談半分、本音半分に。どのみち消太には聞く余裕がない。

「…ぁ、……お、…いっ、…ぬ、け」

イッて力の抜けた消太の状態を無視してハイパワーで動き続けるオモチャ。一向に抜いてもらえないので、消太の手が枕から離れ自分の尻の間に急く。やっと望みどおり柄をつかんで抜こうとした瞬間、俺は柄の先端に手のひらを置き消太とは逆の力を込める。つまり、奥に押し込むように。

「ぅあ゛ッ、♡♡」
「せっかくだし、あともう3回くらいイってみよ?」

疑問系だけど本当は尋ねてない。イったら抜くとは言ったけど1回とは言ってないし。レッスン、だしね。

 

 

 

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